日本人では、身長と体重から算出される体格指数(BMI: Body Mass Index)が25kg/㎡以上だと肥満(体脂肪が過剰に蓄積した状態)に該当します(※1)。

27年度国民健康・栄養調査(平成281114日公表)によると、肥満者(BMI25 kg/m2)の割合は男性29.5%、女性19.2%であり、特に男性の場合、過去50年で肥満が倍増しています。

肥満は糖尿病や脂質異常症をはじめとする生活習慣病を引き起こし、次いで、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、さらには睡眠時無呼吸症候群や腎機能障害、骨や関節の病気、月経異常など多様な健康障害をもたらします(※2)。

肥満の中で何らかの健康障害があり、医学的に減量が必要な場合を肥満症と呼びますが、日々の食事の工夫や運動、記録などで減量を実現し、うまく継続することは決して簡単ではありません。

また、どの位の減量が各々の健康障害をどの程度改善させるのかも現時点ではまだよくわかっていません。

肥満症患者さんに対する減量および内臓脂肪の減少は、複数の健康障害をまとめて改善または重症化予防させるとともに、個々の健康障害に対する治療薬の中止や減量にもつながることが推察されています。

1  BMIとは、Body Mass Indexの略で、体格指数とも呼ばれます。

計算式は体重 (kg) ÷身長(m) ÷身長 (m)です。22kg/㎡が理想的であるとされています。

肥満症に伴う11の健康障害として以下のものがあります。

耐糖能異常、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、脳卒中、冠動脈疾患、睡眠時無呼吸症候群、肥満関連腎症、月経異常、変形性関節症